Svreca × Pedro Maia × Yuriko Shimamura
Svreca
アヴァンギャルドな音響、エレクトロニカ、ノイズ、ミニマルダブ、ディープ・テクノを展開し、その時代感覚の鋭さは、ベーシック・チャンネル以降のミニマルダブやインダストリアル・ダブなどを先どりし、世界中の尖端音楽を愛するフリークスから高く評価されている。Sandwell Districtに通ずる爆撃のような硬質のインダストリアル・ビート、幾重にも織り重ねられた細やかでとろけるようなダブ的音響処理がほどこされた上音、そしてうねり舞いあがる魔術的グルーヴをあわせもち、不穏な未来を啓示するかのようなアポカリプティック(終末、黙示録)な音を鳴らしている。
Pedro Maia
前衛映像作家。1983年ヴィラ・ド・コンデ(ポルトガル)生まれベルリン在住。 淡い、とろけるような美しいサウンドスケープを綴る実験的なミュージシャンと息のあったコラボレーションを多数展開している。アニマル・コレクティブの中心メンバーであるPanda Bear、坂本龍一やジム・オルークとのコラボレーションで知られているFennesz、デトロイトの人気前衛レーベルGhostly InternationalからリリースしたJACASZEK、Demdike Stare, Andy Stott, Sandro Perri, Pole, Shackleton, Tropic of Cancer, Porto Remix Exemble等々。また、短編映画の監督でもあり世界各国の映画祭やギャラリーに出展している。
Yuriko Shimamura
画家。生き物の様にうねる線、画面上で生々しく混ざりあうかたち。絵の具は叩き付けられ、削られ、激しく飛び散り時に逸脱しそうになるが、油絵の伝統的な技法を学び続ける画家の確かなデッサン力に裏打ちされて崩壊寸前で留まり、鮮烈な印象を残す。力強さと危うさの両方を併せ持つその表現は観る者の心のを強く揺さぶる。2009年文化庁新進芸術家派遣研修員としてスペイン・バルセロナに渡西。帰国後は都内ギャラリーやアートイベント等で作品を発表する傍ら、音楽家や映像作家、ダンサーとのコラボレーションなど、幅広い活動を展開している。